室町期羽釜型土器発掘出土中世出土土器煮炊き稲作文化米食中世の食習慣史料古民具古民藝


胴径24cm。高さ17cm。発掘出土の羽釜型土器です。竈に据え付けるために鍔上に成形された羽と呼ばれる部分を胴に持つ羽釜のかたちをした土器についてはいろいろ説があるようですが、米を粥状にして食した習慣から粒状に炊き上げるようになった5世紀ごろから平安時代にかけて誕生し、平安末期以降近畿地方を中心とした各地で見られるようになったそうです。器形によって時代が判定されるとのことで業者さんによると本品は室町期のものとのこと。薄手に挽き上げられて手取りは軽く、内側は炭化し、肩の筋書き文もあるいは熱効率のためなどの用途があったものでしょうか。羽釜型土器の出土例は多くなく、また寺社や集落跡からの出土という性格上多くは博物館史料館に収蔵されており、また完品はなかなか見ることができません。本品は出土のもので土臭がありますが画像の通り大きな傷気もなく大変良い保存状態で出土地の伝承などはありませんが貴重なものと思います。古代から中世にかけて日本の人々の米食文化を探る大変興味深い逸品と思います。おとしをいれて見立ての花器などにもいかがでしょうか。

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