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商品説明
品名	真作児玉幸雄『モンマルトル裏通り』油彩キャンバス 6号額装
寸法	額・・・縦51cm 横60cm 内・・・縦30.5cm 横40cm ※寸法に若干の誤差が生じます。ご承知下さい。
状態	児玉幸雄による《モンマルトル裏通り》は、彼の都市風景画の中でもひときわ成熟した表現力を示す作品である。絵具の物質的な厚みと、そこから滲み出る抒情性が絶妙に調和し、画面には詩的な静けさと深みが漂っている。描かれているのは、パリ・モンマルトルの裏路地。時を経た石造りの建物や、緩やかに曲がる石畳の路地が、柔らかな自然光のもとに静かに佇んでいる。児玉はこの光景に対し、厚塗りのインパスト技法を用い、壁面の質感を圧倒的な存在感で描出している。荒々しく盛られた絵具は、経年によって風化した建築の肌理を生々しく伝え、単なる風景描写を超えて、時間そのものの堆積を感じさせる。画面構成は写実性を基本にしながらも、厳密な遠近法にはこだわらず、むしろ印象派以降の自由な視覚表現を想起させる。右上の窓辺に差し込まれた赤い布の鮮烈な色彩や、手前の濃い影との対比は、色と光のリズムを巧みに操る児玉の力量を物語る。全体を包むくすんだ金褐色の調子は、彼の作品にしばしば見られる特徴であり、観る者に郷愁と落ち着きをもたらす。児玉幸雄にとって風景とは、単なる写生の対象ではなく、自らの感覚と記憶を重ね合わせて再構成する場である。この作品にも、観光地としてのパリではなく、静かに息づく街の素顔が繊細に描き込まれており、観る者に異国の路地を一人歩くような追体験を与える。《モンマルトル裏通り》は、児玉が築いてきた都市風景表現の到達点の一つである。マチエールの豊かさ、色彩の詩的用法、そして視覚的記憶としての風景表現が高い次元で結実した本作は、彼の画業における成熟の証として位置づけられるべき作品である。作品：良額：良マット：良面材：ガラス紐：良好黄袋：シミ箱：ダンボール箱
略歴	児玉幸雄 1916－1992　昭和-平成時代の洋画家大阪府出身大学在学中に全関西美術展に初入賞(1936年)、二科展に初入賞(37年)、全関西美術展全関賞(38年)など才能を示すが大学卒業後は召集により入軍、中国で7年間の兵役を果たし復員後は1947年に二紀会の創立に参加し創立会員となる。以降、二期会を中心に活躍し50年、52年に同人賞を受賞、委員なども務めた。また、57年に初渡欧しパリで約1年間制作活動を行い、帰国後以降もたびたび渡欧しヨーロッパの下町風景、庶民の日常生活を表現し続けその滞欧作を二紀会及び個展で発表していたが、師田村孝之介の死去に伴い1986年に二期会を退会し晩年は個展中心となった。公定鑑定は東京美術倶楽部。
備考	本品は印刷ではなく肉筆です。
補足
送料	■ゆうパック140サイズ（詳細は以下の〈配送方法〉を参照して下さい） ※同梱不可 ※2023年10月より日本郵便の郵便価格改定により、配送料を改訂させていただきます。何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

注意

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