アール・デコ博建築造形論


三田村 哲哉 中央公論美術出版
1925年パリ現代装飾美術・工芸美術国際博覧会(アール・デコ博)は、アール・デコ様式の主要な一源泉と解釈される近代建築史上最も重要な博覧会の一つである。このアール・デコ博の会場計画に焦点を当て、主会場となったエスプラナード・デ・ザンヴァリッドにフランスの展示館が集約されるに至った計画過程と、計画段階において生じた各展示館の建築設計を規定し得る諸条件を詳述した。