②弥七田織部 渦巻藤花文脚台付向付 所載参考品 完器

桃山期〜江戸初期にかけての弥七田窯産の弥七田織部渦巻藤花文脚台付向付です。桃山時代から江戸初期の時代変革の中、美濃茶陶最後の燃焼を輝かしい終末として飾った弥七田窯産の脚台付向付の名品の完器です。伝世が非常に少ない弥七田織部の完器となり大変貴重です。今回、こちらの弥七田織部脚台付向付の完器と、志野織部向付の完器、計2点を出品いたします。桃山茶陶の勉強のために美濃陶片の蒐集からはじまり、不思議と縁があって巡り渡った完器蒐集の足がかりになった手元に置いていたコレクションです。

●弥七田織部 渦巻藤花文脚台付向付
美濃茶陶最後のアンカーで大萱弥七田古窯で焼成された弥七田織部。その独特な作風は、酒落、繊細、洗練、優雅、華奢、モダンなどの言葉で言い尽くされてきました。ガラスや銀の南蛮食器を模したような薄つくりで脚台付きの形状。見込みには鉄で渦巻き文を大胆に描き、口縁には銅緑釉を流し掛け、背面は打って変わり繊細な絵師のような筆致で藤の花を赤楽と鉄でいきいきと描き分ける弥七田織部様式。岐阜県可児市郷土歴史館のコレクションの参考同手所載は最後の画像をご確認ください。

コレクター初期は完器など高嶺の花で、陶片一つ一つを買いあつめていましたが、不思議と少しずつ良い完器が巡り渡ってきました。その完器コレクションの足掛かりとなったコレクションを出品いたします。

●状態
口縁にわずかな古いカケがありますが馴染んでおり、無傷と言って良い状態です。

●寸法
W140×D140×H60mm

●付属品
蓋の表に墨書きで「古織部足付 洗心庵」と書かれた桐箱。

●お取引きについて
次のコレクションのため手放します。価値を共有でき大事にしてくださる個人コレクターの方に渡れば何より幸いです。入札価格によっては出品を取り下げる可能性もあります。それをご理解いただいたものとして入札を受付ます。

なお、迅速で丁寧なお取引きを心掛けております。そのため、御落札→御支払→発送→御受け取り評価の、ヤフオク上の双方がやるべき役割は最短を基本としておりますので迅速なお取引きにご協力いただきますようご理解をお願い申し上げます。また、お取引ナビでの反応やコミュニケーションを一切取らない方や、受け取り評価をすぐにしないなど迅速なお取引が苦手な方はスムーズなお取引が困難になりますのでご入札をお控えください。

最後に古美術品やアンティークは数百年前の美術品ですので、それをご理解いただきお品の状態に極端に神経質にこだわる方も入札をお控えください。