6EJ7は本来はテレビの中間周波増幅用の、シャープカットオフのフレームグリッド5極管で、相互コンダクタンスが15mSの高gm管です。
真空管のノイズフィギュアはgmと反比例となるためローノイズで、フレームグリッドでマイクロフォニックノイズも少なく、オーディオ用としても優秀な特性でした。
一方でテレビ球だったためオーディオ用としては注目されず、以前は価格も安価で非常に入手し易い真空管でした。
その頃まとめ買いした未使用の残り物の出品です。







プレートに見えるのが内部シールドで、日立製は金属板、松下製はメッシュになっていて、6番ピンに接続されています。
また高周波用の真空管らしく、ステムから立ち上がるプレートの配線がシールドされてます。
6EJ7はアンプの初段やレコードのイコライザーアンプとして使っている例が多く有ります。

Ipを十分に流して使うと、高ゲイン、広帯域、低出力インピーダンスで動作出来るとの事です。
電圧増幅段の実験 oyaji_number5のブログ
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https://architecjp.wordpress.com/tag/6ej7

三極管接続でもIpを流せば良好な特性になる様です。
利用価値が高く安価なTV球!その7 6EJ7 6BX7
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6EJ7を差動アンプとして使用した製作例。
オーディオコーナー(6L6GC)染谷電子
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オール6EJ7、MMカートリッジフォノイコライザーアンプ
真空管 6EJ7 MMカートリッジ フォノイコライザー
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6EJ7をオーディオ用として使用する際の注意事項。
・元々が高周波用の真空管である上、高gmのためヒーターからのハムの誘導を受けやすく、ヒーターの直流点灯は必須。
・真空管ソケットはセンターピン付きを使用し、センターピンはグランドラインに最短で確実に接続する。
・内部シールド(6番ピン)とサプレッサグリッド(9番ピン)は最短でセンターピンに接続する。
・高gmで発信や動作が不安定になる事があるので、コントロールグリッドとプレートの配線の引き回しに注意する。
これらに注意をすれば問題なく動作すると思います。

高gmの真空管のため特性にバラツキがあるかと思いましたが、フレームグリッド管のためか特性は良く揃っています。
実際に測定してみると、日立瀬も松下製も170±2の範囲に収まっています。