旧ソ連製の名レンズの一つとして評価の高いLZOS(ルトカリノ光学硝子工場)製のJupiter-9(ジュピターまたはユピテル)を出品します。焦点距離85㎜、F2で青色の綺麗なコーティングがありL39マウントです。リアキャップはLZOS純正ですがフロントにはKievのキャップが付いています。レンズの重さは312gです。

レンズにクモリやカビはなく絞り羽、ヘリコイドもスムーズに動きます。しかし下記お読み頂きご検討頂ければ幸いです。

本レンズは10年ほど前にヤフオクで手に入れフォーサーズカメラにアダプターを介して使ってみました。入手時から後玉レンズの周辺部にバルサム切れがありましたが(写真6,7)F2.8まで絞れば隠れて影響は無くなりました(写真8)。しかし、どうもピントが合っていないような気がしました。本品はレンズ部(レンズヘッド)とヘリコイドが簡単に外せるので少し緩めたところピントが来たようにも思いました。これらを外すと中にシムリングがあるので(写真9)ここに追加のシムを入れればいいかとガスケット材も入手しましたが、そこまでで中断しました。残念ながら出品前にそれを試す余裕はありませんでしたので、今回ガスケット材(金属ではありません。厚さ0.25~0.3mm)も付けます。ただし、もしかすると何もやらなくても問題なく使える可能性もあります。また今回初めて気が付いたのですがレンズが全体に薄い黄色になっています。ロシアレンズでそういうことがあると聞いてはいましたが・・・(いろいろ長々とすみません)

デジカメ時代になってオールドレンズの利用が容易になったのは良いことですね。本レンズも何かお役に立てばと思いますが、いかがでしょうか。(ただし訳ありのためNC&NRでお願いします)