◆杉村陽太郎『国際外交録』中央公論社、昭和8年・初版本、四六判・上製本、全508頁、一冊.
◆朝鮮在勤時代に閔妃暗殺事件(乙未事変)に関わったとされる外交官の杉村濬の子息で、東京帝国大学に学んでやはり外交官となり、日本が脱退する以前の国際連盟において事務局長・政治部長などの要職を務めた杉村陽太郎が、満州事変の勃発と日本の国際連盟脱退という事態を受けて、脱退に至る過程や当時の日中関係について詳細に解説した書物.満州事変前後の日本の外交史をたどる貴重な証言.